来月、4月9日発売予定の「NEW TP5」「NEW TP5x」は全てのクラブで性能を発揮する先進のツアーボールだ。2つのラインアップはゴルファーのプレースタイルに応じて適切なパフォーマンスを発揮するために開発され、それぞれのプレースタイルに合わせた特徴や機能が存在する。では、あなたに最適なボールはどちらだろうか?テーラーメイド独自のメソッドから生まれた5層ボールを紐解き、あなたに合うボールを提案したい。
あなたはボールを購入する際、何を基準に選ぶだろうか?多くのプレーヤーがボールを選ぶ最大の決め手と考えているのは「スピン量」かもしれない。テーラーメイド史上、最もソフトなツアーボールであるTP5は100ヤード以内のアプローチショットで強烈なバックスピン性能を誇る。従来のモデル同様にソフトキャストウレタン(TSU:サーモセットウレタン)カバーを採用したことで、グリーン周りでのバックスピン性能を高め、ゲームの鍵となるピンを狙うショットで精確なコントロール性能を発揮することが可能だ。
対して、TP5xはテーラーメイド史上、ティーショットをはじめとするロングショット時のバックスピンが最も少なく、最も初速が速く、最も飛距離を出すことが可能なツアーボール。
簡単に言えば、飛距離よりもウェッジのバックスピンを求めるならば「TP5」。ウェッジスピンよりも飛距離を求めるならば「TP5x」が最適である。


しかし、実際はそんな単純に決められる訳ではない。実は、TP5もTP5xもティーショットでは低スピン(TP5xはテーラーメイド史上最も低スピン)でグリーン周りではツアーで実証されたスピン性能(TP5はテーラーメイド史上最も高スピン)とコントロール性能を兼ね備えている。
2021年の新モデルでは、TP5xが誇る飛距離と初速はそのままに、新たにグリーン周りのスピン性能が追加された。スピン量は少ないものの、新たにキャストウレタンカバーを採用したことで、ウェッジの溝がボールをより掴み、 よりスピン量を増加することが可能となった。
また、TP5/TP5xモデルには新設計の「ツアーフライトディンプルパターン」を採用したことで、インパクト直後からドラッグ(空気抵抗)を低減することで最高到達点(弾道で最も高くなる位置)がより遠くへ伸び、さらに最高到達点からの落下時には揚力を増加させることで、キャリー飛距離を伸ばすことに成功した。
ティーショットとアイアンショットでは低スピンかつ飛距離に貢献しながら、グリーン周りでのさらなるスピン性能を追加したことで、NEW TP5xはチームテーラーメイドのツアープロたちの間でも評価が高い。実際、ローリー・マキロイ、トミー・フリートウッド、リッキー・ファウラーはTP5xをセッティングに追加している。一方、よりソフトな打感が特長のTP5は昨年「全米プロゴルフ選手権」を制し今年も「WGCワークデイチャンピオンシップ選手権」のタイトルを手にしたコリン・モリカワらが使用中だ。

世界のトッププロも使用するNEW TP5 / NEW TP5xシリーズ。プロたちが信頼を寄せるボールにはどんなテクノロジーが搭載されているのだろうか。
≪NEWツアーフライトディンプルパターン≫
新開発のディンプル形状がさらなる飛距離を生み出す。新しくなった「ツアーフライトディンプルパターン」は、空力性能の改善による飛距離向上を実現するために、322個のディンプルパターンはそのままに深さが浅く壁が急角度な新設計のディンプルデザインを採用。浅くなったデザインにより上昇時は無駄な空気抵抗を抑え、一方で降下時にはディンプルの壁の角度が急になったことで揚力を増加させ、総合的にキャリー飛距離が伸びる。
≪5層構造≫
テーラーメイド独自の5層構造は、ドライバーショット時などにおける初速性能を高めて飛距離アップを実現しながらも、各番手に必要な適正スピン量、とりわけグリーンサイドでのバックスピン量を確保するための先進的なもの。「トライファストコア構造(1層~3層)」がインパクトを受けて効率的なエネルギー伝達を行うことで無駄なバックスピンを排除し飛距離を生み出す。また、ソフトながら耐久性の高いキャストウレタン(TSU:サーモセットウレタン)素材をアウターカバー(5層目)に採用した「デュアルスピンカバー(4層/5層)」がグリーンサイドでの高いバックスピン性能を発揮することにより、ティーイングエリアからグリーン上に至るまですべてのクラブの性能を発揮させる。
≪スピードレイヤーシステム≫
前作から引き続き、コアから4つ目の層「インナーカバー」に新素材「HFM=HIGHFLEX MODULUS」を取り入れた「スピードレイヤーシステム」を採用。初代TP5シリーズに採用された素材と比較し30%高弾性な素材のためエネルギー伝達能力に優れ、キャリー飛距離向上と風の影響を受けにくいため強い弾道を可能にする。
≪精確なコントロール性能≫
TP5は100ヤード以内のアプローチショットで強烈なバックスピン性能を誇る。テーラーメイド史上、最もソフトで最もスピン性能が高い。ソフトキャストウレタン(TSU:サーモセットウレタン)カバーを採用したことにより、グリーン周りでのバックスピン性能を高め、ゲームの鍵となるピンを狙うショットで精確なコントロール性能を発揮する。
≪初速向上のための拡張したコア≫
NEW TP5の要は、よりサイズが大きくなり反発力が高まったコア(5層構造内の最も中心の層)。より効率的にエネルギーを伝達する構造を組み立てることで、ボールの反発力が高まる。それにより、前作比でボール初速と飛距離が向上。